第2章 不眠の原因は第一頸椎のズレ

①神経が体を支配している。

不眠の原因を知るには、ある程度神経について理解しておく必要があります。またこれから先、神経の話が度々出てくるので事前の予備知識として、まずは神経というものがどういうものなのかを簡単に説明したいと思います。

神経の流れというのは電気の流れと同じような物になります。正確にいうと電線を流れている電気の流れとは違い、イオンが細胞膜を通過する時に電気を発生するのです。

んん~なんだか難しい話になってしまいます・・

神経の話を詳しくしてしまうと、とんでもなく難しい話になってしまうので、皆さんが眠くならないように簡単に神経とはどういうものかだけをご説明しましょう。

神経の流れとは電気の流れのようなもので、例えるとホースの中を水が流れていくようなイメージ、神経の管の中を電気が流れています。

【イラスト】

この電気の流れによって、脳の命令を体に伝えたり、熱いとか痛いとかの感覚を皮膚から脳へ伝えています。

この神経は役割によって大きく3つに分けることが出来ます。本当はもっと細かく分かれるのですが、まずは3つを覚えましょう。

知覚神経、運動神経、自律神経の3つです。

知覚神経とは
皮膚や内臓、血管などの体各部からの情報を中枢に伝えることを目的とする神経。
熱いとか、痛いとか、臭いや味覚などを脳に伝える。

運動神経とは
手を動かすとか、足を動かすとか自分の意志で筋肉を動かす神経のこと。

自律神経とは
自分の意志では動かすことが出来ないもの、例えば、心臓、胃などの内臓を動かす神経のこと。血管、汗腺などを支配しているのも自律神経です。

さらに自律神経は2つに分けることができ、交感神経と副交感神経に分けることが出来ます。

人間の内臓などはこの交感神経と副交感神経の流れる量の違いによって、動きが変わってきます。

例えば、心臓を例にすると、交感神経が多く流れて交感神経優位の状態になると、心臓は脈を速く、強く打つようになり、血液を沢山送るようになります。逆に副交感神経が多く流れるようになると、脈が遅くなり、血液を送る量が少なくなります。

このように交感神経と副交感神経の流れる量のバランスによって内臓の動きが変わってくるのです。

よく自律神経失調症とか、自律神経が乱れているなどということがありますが、それは交感神経、または副交感神経の流れる量の調整が効かない状態のことを指します。


②第一頸椎のズレが自律神経の流れを妨害して不眠を引き起こす

人間は起きている時は交感神経の流れる量が多くなり、自律神経は交感神経優位の状態となっています。

そして、交感神経優位の状態になると体の内臓や器官が活発に動き、沢山呼吸をして、酸素をどんどん取り込み、血液がどんどん送られ、活動に必要なエネルギーが血液を通して体内中に送るので、体を動かす事が出来るようになる。

逆に寝る時は、副交感神経の流れる量の方が多くなり、副交感神経優位の状態となります。

副交感神経優位になると、体内の内臓や器官は必要最小限の働きだけして休むようになり、呼吸も量が少なくなり、血液も流れる量が少なくなって、寝ている時に必要な必要最小限のエネルギーだけを体内に送るようになります。

このようにして、内臓たちも休息をとる訳です。

しかし、不眠で悩む人たちはこの自律神経のバランスが悪くなっている。

本来、寝る時は副交感神経優位となるはずなのに、なぜか交感神経優位となってしまっているので、内臓や器官が休むことなく活発に動いているので、脳が興奮していて、眠る事が出来ないのです。

ではなぜ、不眠で悩む方たちは交感神経優位になってしまっているのでしょうか?

それは、第一頸椎のズレが原因です。

第一頸椎とは7つある首の骨の中で1番上にある骨の事。 第一頸椎の真ん中の部分には脊髄と呼ばれる神経の中枢が流れています。

その第一頸椎の中を流れている脊髄の中の副交感神経が、第一頸椎のズレによって圧迫され、副交感神経の流れる量が減少しているので、寝る時に必要な副交換神経優位という状態にならないのです。

だから内臓は活発に動いたまま、そして眠れない。

③体の歪みを足元に板を入れて取って見る

第一頸椎のズレは体の歪みを引き起こします。

体の歪みというのは、肩の位置が左右で違うとか、骨盤の位置が左右で違っているなどのことです。

もっと細かく言うと、第一頸椎から下にある脊椎も歪んでしまいます。

脊椎とは首、背中、腰の真ん中にある骨のこと。頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨のことを指します。

この脊椎が歪んでいる原因が第一頸椎のズレというわけです。

では、この脊椎の歪み、体の歪みを取ると体はどのように変化するのでしょうか?

体の歪みを一時的に取る方法として、足の下に板を入れて、その上に立つ方法があります。 しかし、この方法はとっても難しいので、実際に試して見る必要はありません。

「こんな方法で体の歪みが取れるんだ~」とだけ思って、知識として持っていただけたらOKです。

本来、体の歪みのない人は、頭の左右の位置が体の正中線の真ん中にあります。

しかし、体が歪んでいる方は、頭の位置が、体の正中線の真ん中にはなく、左右どちらかにずれた位置にあるのです。

もし頭の位置が正中線よりも右側にあれば、右足の下に板を入れます。

逆に、頭の位置が正中線よりも左側にあれば、左足の下に板を入れます。

足の下にある板を1mm単位で正確に調整し、頭の位置が1mmの狂いもなくピッタリと正中線の真ん中に来るように調整します。

これで、体の左右のズレを一時的に取った状態を作る事が出来ます。

ただし、体は左右に歪むだけではありません。

前後(上下)にも歪みます。

体が前後に歪むというのはほとんどの方が初めて聞いたかもしれませんね。

体の前後の歪みというものが何かというと。

立って正面を向いた時に、顔が上がっているか、下がっているかが前後の歪みになります。

顔が上がっているか、下がっているかを見るよりも、アゴを指標にして、アゴが上がっているか、下がっているかを見た方が解りやすいかもしれません。

例えば、有名人で言うと、故ダイアナ妃は体が前に歪んでいます。

故ダイアナ妃がインタビューなどで話している姿を思い出していただくと、いつも伏し目がちで、うつむいた状態で話していると思います。

顔はやや下側を向き、アゴが下がっていて、目は上を向いています。

このような方は体が前に歪んでいます。

逆に、体が後ろに歪んでいる方は、とんねるずの石橋貴明さんです。

顔が常に上を向いていて、アゴが上がっています。話すときは、目を下に向け、上から見下ろすような形でお話をします。

このような方は体が後ろに歪んでいます。

体の歪みを取るにはこのような、前後の歪みも取らなければいけません。

前後の歪みを取るには、傾斜の付いた板を使います。

体が前に歪んでいる方は、前が高くなっている板に乗って傾斜をつけてあげます。

体が後ろに歪んでいる方は、後ろが高くなっている板に乗って傾斜をつけてあげます。

そして、傾斜の角度は2°~8°の間で、2°刻みぐらいで調整し、顔の面がまっすぐ前を向く状態に合わせます。

こうして、足の下に板を入れて体の左右と前後の歪みを取り除きます。

④体の歪みがなくなれば、体の機能が向上する

そして、いよいよ本題に戻りましょう。

体の歪みがなくなると、体にはどのような変化が起こるのかです。

板の上に乗って体の歪みを取ると体には様々な変化が起こりますが、いくつか解りやすいものを上げると。

・呼吸が深く出来るようになる。

・肩が軽くなり、腕を上げるのが楽になる。

・手の指先に力が入るようになる。

・腕をつまんでも痛くなかったのに、痛みを感じるようになる。

足の下に板を入れて、1mmの狂いもなく、体の歪みを取ると、このような変化を感じる事が出来ます。

では、体の歪みを取ると、なぜ呼吸が深く出来るのでしょうか?

体の歪みを取るということは、第一頸椎のズレも取れているということです。

第一頸椎のズレが取れば、そこで滞っていた神経が100%流れだすということ。

呼吸は運動神経と自律神経によって行われます。

普段の意識していない呼吸は自律神経によって、肺や気管支が動いて行い、深呼吸を行う時は運動神経を伝わって、横隔膜を動かし、深く呼吸をすることができます。

体の歪みを取って、第一頸椎のズレを取ると、そこで止まっていた、運動神経や自律神経が100%流れだし、呼吸が深く出来るようになるのです。

世の中のほとんどの方が体は歪んでいます。

ですので、ほとんどの方が普段から深い呼吸を出来ていないのです。

でも普段、深い呼吸経験した事が無いから、それが当たり前だと思っているんです。

本当はもっと深い呼吸ができるのに、それを知らないわけです。

当院に来る患者さんには全員、このように足の下に板を入れて体の歪みを取り、体に変化が起きる事を最初に見せます。

人によって、敏感な人、鈍感な人がいるので、全員が全員変化を感じるわけではありませんが、ほとんど9割以上の方がこれらの変化を感じて驚いていらっしゃいます。

特に、五十肩の人が足の下に板を入れただけで腕が上がるようになると、相当驚いていますし。

喘息の人が、足の下に板を入れただけで呼吸が楽になると、それだけでも感動しています。

たまに、年に1人ぐらいは今まで体がつらくて仕方なかったのが、足の下に板を入れて体の歪みを取っただけで、体が楽になったことに感動して泣いちゃう方もいらっしゃいます。

「いやいや施術はこれからなんですよ~」とお伝えしちゃいます。

肩が軽くなり、腕が楽に上げられるのは運動神経が100%流れるから。

手の指先に力が入るようになるのも運動神経が100%流れるようになるから。

腕をつまんだ時に痛みを強く感じるのは知覚神経が100%流れるから。 これらの事象は神経の流れが良くなったことを証明しています。

第一頸椎のズレが取れれば、神経の種類に関わらず、すべての神経が100%流れるようになるということです。

もちろん、睡眠の質を向上する副交感神経も100%流れます。

板の上に乗って立ったまま眠る事が出来れば、不眠の方も眠れるようになると考えられます。

まあ、そんな特技を持っている人はいないので別の手を考えましょう。

それが枕です。

枕の高さを1mmの狂いもなく調整して、第一頸椎のズレを取るのです。

そしたら第一頸椎で滞っていた副交感神経が100%流れるようになって、よく眠れるようになるわけです。

枕は頭を乗っけて支えるものではなく、首を支えて第一頸椎のズレを取るものなのです。

枕の高さを1mmの狂いもなくピッタリと合わせれば、体に劇的な変化が現れます。

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