第3章 第一頸椎のズレを取る枕の理論

立った時の姿勢で寝るのが理想

前章では、足の下に板を入れて第一頸椎のズレを修正することで、呼吸が深く出来るようになり、全ての筋肉や関節が柔らかくなる方法を説明しました。

今度は、寝ている時に枕の高さをピッタリと合わせて、同じように呼吸が深く出来るようになり、全ての筋肉や関節が柔らかくなる方法を説明して行きたいと思います。

まず、理想の枕の高さとはどのような物なのでしょうか?

寝る時の理想の姿勢というのは、真っすぐ立った時の姿勢をそのままの形で寝かせた状態が理想の姿勢となります。

ですので、理想の枕の高さとは、壁の前に真っすぐ立って、頭と壁との間に出来た隙間の高さとなり、その高さにすれば、立ったままの姿勢で寝ることが出来るのです。

立ったままの姿勢で寝るというは、オーダーメイドの枕を作っているお店とか、枕に詳しい病院や整体の先生なども時々おっしゃっていることなのですが、実はこれでは不十分なのです。

実はほとんどの方の立った時の姿勢というのが、元々理想の立ち姿ではないのです。

どういうことかというと、前章でもお話した通り、人間の体は前後、左右に歪んでいるから。

この前後左右の歪みを取った状態で壁の前に立って、頭と壁との間に出来た隙間の長さが、理想の枕の高さとなるのです。

②枕で第一頸椎の歪みを取る

立っている時は足の下に板を入れて、第一頸椎のズレを取り、体の歪みを取りましたが、寝ている時は枕を首の下に入れて、第一頸椎のズレを取り、体の歪みを取ることが出来るのです。

枕の高さが1mmの狂いもなくピッタリと合うと、足の下に板を入れて立ち、第一頸椎のズレ(体の歪み)を取った時と同じような体の変化が起こります。

・呼吸が深く出来るようになる。

・足首が柔らかくなる。

・手の指先に力が入るようになる。

・腕をつまんでも痛くなかったのに痛みを感じるようになる。

などの変化が起こり、体の様々な機能が向上します。

さらに手首、足首、アゴ、肩、膝など体中の関節や筋肉が柔らかくなります。

枕の高さをピッタリと合わせた時の変化で、「手の指に力が入るようになる」というのはどのようなことかと申しますと。

手の指に力が入るようになることを自分一人では確認できないので、他の方に手伝ってもらうと確認する事が出来ます。

手の親指と人差し指の先をくっ付けて輪を作ります。

そして、この親指と人差し指が離れないように力を入れるのに対し、他の人に人差し指と親指をつかんで、引き離そうと力を入れてもらいます。

枕の高さが合っていないと親指と人差し指は簡単にすぐに離れてしまいますが、枕の高さが1mmの狂いもなくピッタリと合うと指先に力が入るようになるので、親指と人差し指がなかなか離れないようになります。

一般的にオーリングテストなどと呼ばれている方法と同じ方法です。

普通のオーリングテストはスピリチュアル的なことを確認するのに用いられますが、私のオーリングテストはスピリチュアル的な要素は全くありません。

枕の高さが合っていないと、第一頸椎のズレによって、その部分で運動神経が滞ってしまい、脳の命令が100%指先に届きません。

しかし、枕の高さがピッタリと合うと第一頸椎のズレが取れ、運動神経が100%流れ、脳の命令が100%指先まで届くようになるので、指先に自分の持っている100%力が入るようになるのです。

枕の高さが合っていない時に、第一頸椎のズレで流れが滞っている神経は運動神経だけではありません。

自律神経も知覚神経も流れが滞っています。

もちろん、眠気を感じる時に必要な副交感神経も100%流れるようになるので、寝る時は副交感神経優位となり、睡眠へと誘ってくれるのです。

③猫背の人ほど枕は高くなる

本章の初めでも解説した通り、枕の高さは壁の前に背を向けて立ち、頭と壁の間に出来た隙間が枕の高さとなります。

ですので、猫背の人ほど頭と壁との隙間が大きくなるので、必然的に枕の高さが高くなります。

また、男性と女性を比べると、猫背の曲がり具合が同じレベルだとしても、男性の方が、背中の筋肉が厚い分、頭と壁の距離がのびるので枕の高さは高くなります。

相対的に見て、女性よりも男性の方が枕は高いでし、年齢が高くなるにつれ猫背の方も多くなるので、年齢の高い方の方が枕は高くなります。

ただし、高齢者でよく見かける、腰が曲がってしまっているほどの猫背の方はそこまで枕は高くなりません。

そのような方の枕の高さは腰が曲がっている分を引いたぐらいの高さになり、背中の丸まりを考慮したぐらいの枕の高さになります。

今まで見てきた中で、枕の高さが一番低い方はおよそ1cmぐらい。一方枕の高さが一番高かった方はおよそ30cmぐらいでした。

枕の高さが30cmもあると結構高くて驚きます。

本当にこんなに高くて気持ちよく眠れるのかなとも思いますが、当の本人も気持ちが良い、よく眠れるようになったと言っていたので、枕の高さは合っているんですよね。

よく女性なんかに多いのですが、普段は枕を使っていないという方も結構いらっしゃいます。

枕を使うと首が痛かったり、凝ったりするので枕を使わないのが一番楽、というのが理由のようです。

しかし、そのような方にとっては普段既製品として売っている枕が、本人たちにとっては異常に高すぎるだけなんですよね。

数センチぐらいの高さの枕が売っていたら、それを買って使っていたと思うのですが、そんな枕は普段売っていないですもんね。

だから、「枕がない方が楽」ということになってしまうわけです。

枕をしないのは一番ダメ。

多少高さが合っていないとしても、首を少しでも支えてあげたいので枕を使っていた方が絶対に良いです。

さらに、整体院とかに行くと、ストレートネックなどで首が痛いという患者さんに、首の下に丸めたタオルを入れて寝るように勧める所があります。

ストレートネックとは、首は本来前に沿っていて、湾曲が付いていないといけないのですが、何らかの原因で首の湾曲がなくなってしまい、首の骨が真っ直ぐにならんでいることをいいます。

首の下に丸めた枕を入れて寝る方法は、首に湾曲が付くように矯正をする意味があるようですが、これはもう最悪。

首の第一頸椎のズレを大きくするだけで、ストレートネックで首が痛いのに、さらに首を痛めるだけです。

真っ直ぐなものを矯正して真っ直ぐしようなんて、ただただ痛いだけ。 例えば歯の矯正を思い出してください。

金具を使って歯をきれいな並びに動かすのですが相当歯やアゴに痛みが走ります。

歯の矯正をしたことが無い人も、歯の矯正が痛くて苦痛なことは何となく聞いたことがあるでしょう。

それと同じことを寝る時に枕を使ってやっているわけです。

快適な睡眠なんてありえない。

そもそも、ストレートネックや猫背は矯正してもそう簡単に改善出来るものではありません。

首、背中、腰の湾曲は実は生まれた時には付いていないのです。

それが足で歩くようになって二足歩行になってから自然に首、背中、腰に湾曲が付いてきます。

頭の重さを支えるために首に湾曲が付いてきて、上半身を支えるために背中や腰に湾曲が付いてくる。

それを生理的湾曲と呼びます。

首の湾曲は矯正して作るものではなくて、自然に作るもの。

それを枕で矯正しようとしたり、カイロプラクティックで首をバキバキするから、さらに首を痛めるという結果になっているのです。

ストレートネックや猫背を改善したかったら、バスタオルを重ねた枕で高さを合わせて寝ている方がよっぽど効果があります。

枕の高さを1mmの狂いもなくピッタリと合わせれば、ストレートネックも猫背も、見た目ではっきりと分かるほどではありませんが、多少は改善します。

どういうことかはまた後程。

④枕が合えば寝返りをしなくなる

寝る時の姿勢は人それぞれです。仰向けで寝る方、横向きで寝る方、うつ伏せで寝る方。

そして、ほとんどの方が寝返りをうちます。

寝ている間に上を向いたり、横を向いたりグルグルと回りながら、一晩のうちに10~20回程度寝返りをうっているとも言われています。

ではこの寝返りはどのような意味があるのでしょうか?

一般的に言われている医学的な認識では、寝返りはした方がいいと言われています。

同じ姿勢で寝ていると、特定の部分だけが圧迫され、血液の循環が滞り、体が疲れてしまう。

寝返りをうつことで、血液が同じところに滞ることなく循環し、体が楽になるので気持ちよく寝られるとのこと。

そして、医者も寝具メーカーも枕の専門家と言われる方たちも、こぞって寝返りをうつことを推奨し、寝返りのしやすいベッドやとか、寝返りのしやすい枕などを販売しているのです。

しかし、私からするとこの常識は間違っています。

枕の高さが1mmの狂いもなくピッタリと合うと、神経が100%全身に流れ、自律神経が支配している血管も働きが良くなり、血液が100%体の隅々まで流れ、体の代謝が最も促進されます。

だから寝ていて気持ちがいいですし、この間に体の疲労した部分や痛めた部分の細胞に酸素を多く含んだ血液が周り、傷んだ細胞が修復され、体が修復されていくのです。

健康に気を使っている方は、ほとんどの方が血流を良くすることに大変関心があります。

マッサージをしてみたり、温めてみたりして血流を良くしようとがんばりますが、血流が悪いのは血管を支配している自律神経の流れが悪いからであり、血管も神経が支配していることを忘れている。

血流を良くする前に神経の流れを良くしなければいけないのです。

枕の高さが合っていないから、第一頸椎で神経が圧迫され、血液も滞り、苦しくなるので寝返りをうちながら体が楽な位置を探してグルグルと寝返りを繰り返しているのです。

寝返りをうつときは、睡眠が多少なりとも浅くなっています。

意識が戻り、自分の意思で体を右、または左に動かす。

そしてしばらくしてから意識がなくなりまた眠りに就く。

だから寝返りの回数が多ければ多いほど、睡眠の浅い時間も多くなり、睡眠の質が落ちる。

ですので、枕の専門家と言われる方たちが言っている「寝返りは沢山した方が良質の睡眠につながる」というのは矛盾している事を言っているわけです。

枕の高さを1mmの狂いもなくピッタリと合わせると、寝ていて気持ちがいいので寝返りをうつことがなくなります。

寝返りは少ない方が睡眠の質が上がるというと。

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