ⅱ内臓が改善する理由
第一頸椎のズレがなくなり、神経圧迫がなくなれば内科的な病気だって改善していきます。
ほとんどの内臓やホルモンなどの病気も基本的には自律神経失調症なのです。
例えば、気管支喘息を例に取りましょう。
気管支を支配している神経は自律神経になります。
交感神経が多く流れるか、または副交感神経の流れが少なくなると、交感神経優位の状態となり気管支の筋肉は緩み、気道が広くなります。
逆に、副交感神経が多く流れるか、交感神経の流れが少なくなると副交感神経優位の状態となり、気管支の筋肉は硬くなり気道が狭くなります。
自律神経の調整によって、気管支はこのような動きをします。
しかし、気管支喘息の患者さんは、気管支への交感神経の流れが悪く、副交感神経優位の状態にあるわけです。すると、気管支の気道が狭くなり、そこを空気が通るのでゼーゼー、ヒューヒューと言った音が出るのです。
喘息の発作が出るのもほとんどが夜寝ている時。寝ている時は副交感神経優位の状態になるので、気道が狭くなり発作が出やすいのです。
鍼灸師さんなどは通常、鍼を打つ時は患者さんを寝かせた状態で鍼を打ちますが、喘息を持っている患者さんの場合は座った状態で鍼を打ったりします。なぜなら寝かせた状態で鍼を打つと副交感神経優位の状態となり喘息の発作が出てしまうから。
このように気管支喘息の原因は自律神経の調整がうまく働いていないから、いわば自律神経失調症といっても過言ではありません。
他の内臓の病気もそうです。ほとんどが自律神経失調症といってもいいぐらい。
だから、体の中で止まっている自律神経を流してあげれば、全ての内臓たちは元気を取り戻すのです。
その自律神経が止まっている場所がどこだか分かりますかね?
そう、第一頸椎なのです。