不眠の原因を知るには、ある程度神経について理解しておく必要があります。またこれから先、神経の話が度々出てくるので事前の予備知識として、まずは神経というものがどういうものなのかを簡単に説明したいと思います。
神経の流れというのは電気の流れと同じような物になります。正確にいうと電線を流れている電気の流れとは違い、イオンが細胞膜を通過する時に電気を発生するのです。
んん~なんだか難しい話になってしまいます・・
神経の話を詳しくしてしまうと、とんでもなく難しい話になってしまうので、皆さんが眠くならないように簡単に神経とはどういうものかだけをご説明しましょう。
神経の流れとは電気の流れのようなもので、例えるとホースの中を水が流れていくようなイメージ、神経の管の中を電気が流れています。
【イラスト】
この電気の流れによって、脳の命令を体に伝えたり、熱いとか痛いとかの感覚を皮膚から脳へ伝えています。
この神経は役割によって大きく3つに分けることが出来ます。本当はもっと細かく分かれるのですが、まずは3つを覚えましょう。
知覚神経、運動神経、自律神経の3つです。
知覚神経とは
皮膚や内臓、血管などの体各部からの情報を中枢に伝えることを目的とする神経。
熱いとか、痛いとか、臭いや味覚などを脳に伝える。
運動神経とは
手を動かすとか、足を動かすとか自分の意志で筋肉を動かす神経のこと。
自律神経とは
自分の意志では動かすことが出来ないもの、例えば、心臓、胃などの内臓を動かす神経のこと。血管、汗腺などを支配しているのも自律神経です。
さらに自律神経は2つに分けることができ、交感神経と副交感神経に分けることが出来ます。
人間の内臓などはこの交感神経と副交感神経の流れる量の違いによって、動きが変わってきます。
例えば、心臓を例にすると、交感神経が多く流れて交感神経優位の状態になると、心臓は脈を速く、強く打つようになり、血液を沢山送るようになります。逆に副交感神経が多く流れるようになると、脈が遅くなり、血液を送る量が少なくなります。
このように交感神経と副交感神経の流れる量のバランスによって内臓の動きが変わってくるのです。
よく自律神経失調症とか、自律神経が乱れているなどということがありますが、それは交感神経、または副交感神経の流れる量の調整が効かない状態のことを指します。