第5章 第一頚椎の神経圧迫について

2022年4月9日

①第一頸椎の神経圧迫が万病の原因

ここまで読んでいただいて、不眠の原因が第一頸椎のズレによる神経圧迫であることは、何となく理解していただいたと思いますが、不眠以外の痛みや病も第一頸椎の神経圧迫が原因になります。

 

しかし、よく考えてみると首、肩、腰、仙骨、尾骨とある脊椎の中で骨がズレるのは、第一頸椎だけではありませんよね?

 

第二頸椎、第三頸椎がズレることもあるでしょうし、腰椎の椎間板ヘルニアがある人は、レントゲンを見ると腰の骨が潰れているわけで、すなわち腰椎がズレているわけです。

 

そしたら、第二、第三頸椎でも神経圧迫は起こるでしょうし、腰椎でも神経圧迫は起こるはずですよね?

 

第一頸椎以外でも神経圧迫が起こるというのはある意味正解です。「おいおい、じゃあ今まで言ってきたことは何なんだよ!」とお思いになったでしょうが、そこはちょっと落ち着いて続きを読んでみてください。

 

例えば坐骨神経痛の方がいます。その方の坐骨神経痛の原因は間違いなく腰が原因です。坐骨神経痛とは腰から足の裏を走っている神経が痛み、しびれる病のこと。

 

坐骨神経痛の方はたいがい、腰椎椎間板ヘルニアとか腰椎脊椎間狭窄症といった病も併せ持っていて、腰椎と呼ばれる腰の骨と骨の間から出ている坐骨神経が、腰の骨が潰れることによって圧迫されて痛みやしびれを伴うのです。

 

ですので、坐骨神経痛の痛みは腰のレントゲンを撮ると明らかになり、腰椎のズレが原因となります。腰椎に神経圧迫があるということなのです。

 

しかし、もっと突っ込んで原因を調べてみると、腰椎がズレている原因というのが頭から神経の束が流れてくるおお元、第一頸椎のズレが原因となるのです。

 

その証拠に、仰向けでは腰が痛くて寝られないという椎間板ヘルニアの方でも、枕の高さを1ミリの狂いもなくピッタリと合わせて第一頸椎のズレを取ると、仰向けで寝ても腰が痛くならないのです。

 

第一頸椎のズレを取れば、腰椎のズレも取れるということ。だから坐骨神経痛の表面上の原因は腰椎のズレですが、おお元の原因は第一頸椎のズレとなるのです。

 

万病の原因は第一頚椎のズレ

 

しかし、この第一頸椎は他の脊椎に比べて簡単にズレてしまうんですよね。第一頸椎は人間の中にある唯一の欠陥なのです。

 

第二頸椎から下の脊椎には必ず、椎間板と呼ばれる軟骨が、骨と骨との間に入っていてクッションの役割をしていたり、もしくは接着剤の役割をしています。だから、第二頸椎から下の脊椎は滅多なことではズレないようになっている。

 

それに対して第一頸椎は椎間板が上にも下にも付いていない、接着剤の役割をするものがないから簡単にズレてしまうわけです。逆に椎間板がないことで、便利なこともあります。それは、首の可動域が大きく取れるということ。首だけで後ろを振り向けるのは第一頸椎に椎間板がないおかげなのです。

 

人間の体は、合理的で完璧な作りをしていると思います。でも唯一第一頸椎だけが欠陥品だと思います。

 

第一頸椎がズレにくければ、病気知らずの健康な人がもっと増えただろうに。病気がないのと、後ろを振り向けるのでどちらを取るかといったら、病気がない方がいいと思うけどな~

 

今の時代、車を駐車する時に、バックモニターがあるから後ろを振り向く必要もないですしね。

 

②病気が改善する理由

ⅰ肩こり、腰痛など痛みが改善する理由

肩こりや腰痛の原因を大まかにいうと、骨の位置が本来あるべき正しい位置にないので、骨に付着している筋肉も一緒に引っ張られ、引っ張られた筋肉が硬くなって神経を圧迫し痛みを出すか、骨自体が神経を圧迫して痛みを出しているかになります。

 

筋肉が硬くなっていれば、コリと呼ばれて、それが肩にあれば肩コリになり。骨がズレて神経を圧迫する箇所が腰にあれば、腰椎椎間板ヘルニアなどとなるわけです。

 

第一頸椎のズレを取ると、神経圧迫が取れ、脳の命令が100%体に流れるようになります。すると脳はズレている骨、肩や腰の骨を元の正しい位置に戻そうとします。

 

それはDNA、遺伝子に書かれている情報のままに体を修正していくのです。逆にいうと、第一頸椎のズレがあると、それが原因で脳の命令が100%体に伝わらず、遺伝子に書かれたような体にはなっていかないわけです。

 

骨が正しい位置に戻れば、骨に引っ張られて固くなっていた筋肉も元に戻り柔らかくなる。だからコリも解消し、痛みも解消するのです。

 

当院のお客様の中で時々体を落ち着かせるために施術前に枕の高さを合わせて20分ほど寝ていただく事があります。

 

もちろん、寝ている間にリラックスすると枕の高さは低くなってくるので、枕の高さを1枚ずつ下げていきます。

 

寝る時間の目安としては、枕がバスタオル2枚分ほど落ちて、さらに5分ほど寝るのが目安で、時間にするとだいたい20分ぐらいになります。

 

ある日、年齢が50代の女性のお客さんで、五十肩になってしまい肩が上がらないと言う方がいました。肩の可動域などを見てみると、両肩とも腕を水平に上げると肩が痛くなってしまい、それ以上は上がりません。

 

そこで、体を落ち着かせる為に施術前に枕の高さを合わせて20分ほど寝かせました。その間に枕の高さはバスタオル2枚ほど低くなるので調整してあげます。

 

そして、起きてから再度肩の可動域を見てみると、なんと肩がほぼ真上近くまで上がるようになりました。これには本人も相当ビックリして、「これからは枕をちゃんと合わせて寝ます!」と。

 

立っている状態の時でも、第一頸椎のズレがないようにするには当院の施術を受ける以外に方法は有りませんが。

 

枕の高さをピッタリと合わせて、バスタオル2枚分下がるまで寝るだけでも、立っている状態での第一頸椎のズレが多少は取れるので、肩や腰の骨も多少は正しい位置に戻り、軽い肩コリ、腰痛ぐらいだったらある程度は改善するのです。

 

五十肩は肩コリのひどい状態ですが、それでも改善する人は改善します。当院に来るお客様にも「枕が一番重要です」とは説明しているのですが、ぜんぜん本気でとらえてくれる方は少ないんですよね~ 施術を受ければ改善すると思っている。

 

いうなれば他人任せ「お金を払ったんだから改善してくれるでしょ!」的な感じ。でも本当は枕が重要で、枕の高さを毎日しっかりと合わせないと改善していかないのですよ。

 

他人任せにしていたら一向に改善しない、体を改善するのは自分の仕事なのです。逆に当院の施術を受けなくたって、毎日枕を合わせて寝ていれば、今よりもずっと体は楽になり健康になれるはず。

 

ここまで言ったら、さすがに枕を合わせて寝てもらえますかね?

 

五十肩がバスタオル枕で改善

 

ⅱ内臓が改善する理由

第一頸椎のズレがなくなり、神経圧迫がなくなれば内科的な病気だって改善していきます。ほとんどの内臓やホルモンなどの病気も基本的には自律神経失調症なのです。

 

例えば、気管支喘息を例に取りましょう。気管支を支配している神経は自律神経になります。

 

交感神経が多く流れるか、または副交感神経の流れが少なくなると、交感神経優位の状態となり気管支の筋肉は緩み、気道が広くなります。

 

逆に、副交感神経が多く流れるか、交感神経の流れが少なくなると副交感神経優位の状態となり、気管支の筋肉は硬くなり気道が狭くなります。

 

自律神経の調整によって、気管支はこのような動きをします。しかし、気管支喘息のお客さんは、気管支への交感神経の流れが悪く、副交感神経優位の状態にあるわけです。

 

すると、気管支の気道が狭くなり、そこを空気が通るのでゼーゼー、ヒューヒューと言った音が出るのです。

 

喘息の発作が出るのもほとんどが夜寝ている時。寝ている時は副交感神経優位の状態になるので、気道が狭くなり発作が出やすいのです。

 

鍼灸師さんなどは通常、鍼を打つ時はお客さんを寝かせた状態で鍼を打ちますが、喘息を持っているお客さんの場合は座った状態で鍼を打ったりします。

 

なぜなら寝かせた状態で鍼を打つと副交感神経優位の状態となり喘息の発作が出てしまうから。

 

このように気管支喘息の原因は自律神経の調整がうまく働いていないから、いわば自律神経失調症といっても過言ではありません。

 

他の内臓の病気もそうです。ほとんどが自律神経失調症といってもいいぐらい。だから、体の中で止まっている自律神経を流してあげれば、全ての内臓たちは元気を取り戻すのです。

 

その自律神経が止まっている場所がどこだか分かりますかね? そう、第一頸椎なのです。

 

ⅲ精神病が改善する理由

第一頸椎のズレを取れば、うつ病やパニック症だって改善します。

 

ということは、うつ病や、パニック症も第一頸椎のズレによって、そこで神経の流れが悪くなっているのが原因なのでしょうか?

 

でも、うつ病やパニック症は脳の問題ですよね、第一頸椎のズレで神経の流れが悪くなっていても関係ないですよね?

 

いえいえ、そんなことはありません、うつ病やパニック症も第一頸椎のズレが原因なのです。第一頸椎のズレで神経の流れが滞ると、本来脳から出て行かなければいけない神経が脳に溜まってしまうという事になるのです。

 

脳に溜まってしまった神経が爆発してうつ病やパニック症になるといったイメージ。解りやすい例でいうと貯水池のダムを思い浮かべて下さい。

 

ダムは常に一定量の水を流すことで、ダムの中に水が溜まりすぎないように調整しています。しかし、この水の流れる調整する水門を少し締めてみるとどうなるでしょうか?

 

水門で流れの悪くなった水は徐々にダムの中で増えて行きます。そしてその状態を続けていると、ダムから水があふれだす、ダムが決壊するということになるのです。

 

このダムが決壊した状態は、脳が決壊した状態であり、うつ病やパニック症になるということです。ちょっと医学的、科学的な説明になっていないので説得力がないかもしれませんが、カイロプラクティックとは哲学なので、このような説明で十分。

 

また、東洋医学などでも似たような説明をしていることがありますので、知っている人は知っていると言った所でしょうか。

 

当院でもうつ病やパニック症の方が多くお越しになりますが、第一頸椎のズレを取るだけで多くの方が改善しているので、原因が第一頸椎にある事は疑いようのない事実です。ただし、うつ病やパニック症を改善するには当院の施術が必要です。

 

枕の高さを調整して寝るだけで改善するかは、今まで症例がないので解りません。枕の高さを調整して寝れば良く眠れるようになるので、よく眠れればうつ病やパニック症も改善されるのかもしれません。

 

とにもかくにも、どんな病にもよく寝る事が改善のための第一条件といって良いでしょう。

 

③第一頸椎のズレは3方向

ほとんどの方が、骨のズレは左右にしかズレないと思っているのではないでしょうか?

 

体の歪みにしても左右にしか歪んでいないと思っていると思います。「左肩に比べて右肩が上がっている」とか「骨盤の高さが右の方が高い」とか。

 

しかし、前述の通り、体の歪みは左右と前後に歪みます。さらに骨のズレは左右、前後、上下と3方向にズレるのです。

 

では第一頸椎のズレと言った場合、具体的にどのように第一頸椎がズレるのかをイラストで説明していきましょう。

 

まず左右のズレとは、第一頸椎が本来の位置より、右に行っているか、左に行っているかということです。

 

右に行っていたら、右から押してあげれば元に戻りますし、左に行っていたら左から押してあげれば元に戻ります。

 

第一頚椎の左右のズレ

 

次に前後のズレです。

 

第一頸椎は輪になっていて、その輪の中に第二頸椎の歯突起と呼ばれる部分が入っています。ですので、第一頸椎はその歯突起に引っかかるので真っ直ぐ前や後ろには動きません。

 

しかし、真っ直ぐには動きませんが、歯突起を軸にして回転する事があります。この第一頸椎が回転している状態のことを前後のズレと呼びます。

 

そして、どのような状態を前と呼んで、どのような状態を後ろと呼ぶのかというと。まず、第一頸椎が右にズレているのか、左にズレているのかを見ます。

 

そして右にズレている場合は第一頸椎の右側を基準とします。

 

そして、第一頸椎が反時計回りに回転していたら、右側の部分は前に動きますので、前にズレているとなり、時計回りに回転していたら右側の部分は後ろへ動きますので、後ろにズレているとなります。

 

逆に第一頸椎が左側にズレていたら第一頸椎の左側を基準にして考えます。

 

第一頚椎の前後のズレ

 

そして最後に上下のズレです。

 

上下のズレでは、第一頸椎の前の部分を基準に考えます。

 

第一頸椎の前の部分が下に下がっていれば、下にズレているとなり、前の部分が上に上がっていれば、上にズレているとなります。

 

第一頚椎の上下のズレ

 

この上下の歪みは第2章で説明した体の前後の歪みに関係します。顔が下を向いていれば体は前に歪んでいて、第一頸椎は下にズレています。

 

逆に顔が上を向いていれば体は後ろにズレていて、第一頸椎は上にズレています。

 

第一頸椎のズレを取るには、これら3方向のズレを取る必要がありますが、枕の高さ調整では上下のズレだけを取ります。

 

寝ている状態ではこの上下のズレを取るだけでも第一頸椎の神経圧迫はなくなり、体の機能は劇的に向上します。

 

そして、この3つのズレている方向を見つけるのが施術者の腕の見せ所。評判のいいカイロプラクティック院ではこの3方向のズレをしっかりと見つけることが出来ているでしょうし、逆に評判の良くないカイロプラクティック院ではこの3方向のズレをしっかりと見つけることが出来ていないのです。

 

もしくは、そもそも骨が3方向にズレる事を知らないところがほとんど。

 

さらにもっと細かく言うと、同じ方向のズレだとしても、ズレ幅やズレている角度がどれだけ大きいのかも考慮しなければいけません。

 

施術ではこの3方向のズレを1ミリ単位、1度単位で正確に取る必要があり、ここも施術者の腕の見せ所となるのです。

 

④第一頸椎の3方向のズレを1度に取る方法

施術ではこの第一頸椎の3方向のズレを1回押すだけで取ります。1つの方向ずつ、3回に分けて取るような事はしません。

 

ズレている3方向のズレ幅と方向を計算して、そのちょうど真ん中の位置から押すといったイメージですかね。

 

物理学的に言ったらそのような説明になります。そして、このズレを取るのに力はほとんどいりません。

 

必要なのはスピードです。 スピードと方向が正確であれば、第一頸椎のズレはキレイに取れます。

 

第一頸椎のズレを取るのはダルマ落としとよく似ています。ダルマ落としをうまく成功させるコツは、まず正確な方向から押す必要があります。

 

ダルマ落の正確な方向とはもちろん水平です。それが少しでも上から叩いたり、下から叩いたら、きれいに狙ったコマだけを抜き取る事は出来ません。ダルマは崩れてしまうでしょう。

 

また力を込めて叩いても、うまく狙ったコマだけが抜けることはありません。力を込めれば、狙ったコマの上下のコマも一緒に吹き飛んで、ダルマも一緒に崩れてしまいます。ですから、ダルマ落としに力は必要なく、必要なのはスピードになりす。

 

ダルマ落としのコツは、正確な水平の方向からスピードを出してコマを叩けば、スッポンと狙ったコマだけ飛んで行く。

 

第一頸椎のズレを取るのも力は全く必要ありません、正確な方向とスピードがあれば、きれいにズレが取れるのです。

 

⑤第一頸椎のズレを取ると、体の歪み、骨盤の歪みも取れる

第一頸椎のズレを取ると、体の歪みが取れるって信じられます?

 

骨盤の歪みも取れるって信じられます?

 

信じられないですよね、今までの常識では考えられないと思います。体の歪みや骨盤の歪みは結構みなさん気にされている方が多いですよね~ 体の歪みは、肩の高さが左右で違うとか、体が左右どちらかに傾いているとかで分かるので、自分で認識はしやすいと思います。

 

一方、骨盤の歪みは、腰の高さが左右で違うとか、骨盤が開いてしまっているなどという人もいます。

でもこれらは中々見た目だけでは良く解りづらいと思います。

 

骨盤の歪みは自分でどのように傾いているかは認識しづらいのではないでしょうか?

 

この骨盤の歪みを簡単に認識する方法があります。それは、柔らかい椅子に固い平らな板を敷いて座ります。

 

柔らかい椅子にそのまま座った時は、安定して座りやすいのですが、そこに固い平らな板をしいて座ると、グラグラして座りにくく感じます。

 

また、左右どちらかの骨盤だけが板についているような感じを受け、体も傾くような状態になります。

 

板にあったっている方の骨盤の方が下がっており、板から浮いているように感じる反対側の骨盤が上に上がっているということ。このようにし左右の骨盤の歪みを感じる事が出来るのです。

 

そして、重要なのはここから。

 

第一頸椎のズレを取ってから、同じように柔らかい椅子に固い平らな板を敷いて座って見ると、なんと安定して座りやすくなるのです。

 

左右の骨盤ともピッタリと同じ力で板の上に当たっている感じを受け、体も真っ直ぐになった状態で座ることが出来ます。

 

骨盤が歪んでいる時は柔らかい椅子の方が安定して座りやすいですが、骨盤の歪みがなくなると、今度は硬い椅子の方が安定して座りやすくなる。

 

これらの椅子の実験は第一頸椎のズレを取れば、骨盤の歪みが取れるという証拠。体の歪みが取れる証拠となるのです。

 

しかし、普段はみなさん第一頸椎のズレがあるので、どのような状態が硬い椅子に座った時に安定した状態と言えるのか分からないと思います。

 

そこで、柔らかい椅子の上に固い平らな板を敷いた状態で、安定して座れる状態を体感する方法をご紹介しましょう。

 

それにはまず、普通に柔らかい椅子に固い平らな板を敷いて座ります。骨盤の歪みのある方は前述の通り、椅子がグラグラして座りにくい感じを受けます。

 

次に足を組んで座って見ます。左右どちらの足を組むかは、普段自分が良く足を組む方を上にして足を組みます。右足を上にして足を組む方は右を上。左足を上にして組む方は左を上にして足を組みます。

 

すると、先ほどまでグラグラした座り心地だったのに対して、椅子に安定してどっしりと座れる感じを受けます。

 

左右の骨盤も板の上に両方均一の力で当たっているように感じ、体も真っ直ぐになった感覚。これが、骨盤に歪みのない人が硬い椅子に座った時の安定した座り心地になります。

 

気づきました?

 

足を組むと骨盤の歪みが取れて、体の歪みも取れるということを?

 

普通足を組むと、体が歪んでしまうから組んではいけないと教えられてきましたよね?

 

近所の整体院へ行ってもそういわれるでしょうし、テレビになど出てくる有名な医者も足を組むと体が歪んでしまうから組んではいけませんと言っています。

 

だから、世の中では足を組んではいけないというのが常識になってしまっている。でも本当は違うのですよ。

 

足を組んだ方が健康には良いのです。硬い椅子に座った時に足を組んで座ると安定して座れるのは骨盤の歪みや体の歪みが取れている証拠。

 

さらに足を組んで座ると、呼吸が深くなり、首、手首、足首、肩などの全ての関節が柔らかくなります。これらの現象も体の歪みが取れている証拠、もっと言うと第一頸椎のズレが取れている証拠なのです。

 

試しに普通に椅子に座って、深呼吸をして見て下さい。すると呼吸があまり深く出来ないはずです。

さらに、首を左右に動かして見て下さい。

 

左右どちらか、または両方とも首が向きづらい方向があるかと思います。

 

次に足を組んで、深呼吸をして見て下さい。すると呼吸が深く吸えるようになります。

 

さらに首を左右に動かしてみると、スムーズに首が動くようになると思います。

 

このように足を組んで座ると、骨盤の歪みが取れ、体の歪みが取れ、第一頸椎のズレが取れ体のありとあらゆる機能が向上するのです。

 

簡単な肩コリ、首コリぐらいでしたら足を組んで座っている間は解消されています。

 

喘息で苦しい方も、足を組んで座っている間は楽なはずです。ただし、足を組むのは組みやすい方、いつも自分が組む方ですること。

 

反対側の足で組むと体はさらに歪んでしまいます。

 

人間は本来、本能にしたがって生きていれば、健康で生きていけるように設計されてします。

 

眠くなったら眠り、お腹がすいたらご飯を食べる。そうやって健康であり、長生きをし、子孫を残して反映できるようになっています。

 

それと同じように足を組みたい時は組めばいいだけ。それを、睡眠時間を短くした方が健康だとか、一日一食にすれば健康だとか言い出す人がいるからおかしくなっていく。

 

本能のことを「先天的脳」といいます。対して、後から学習して作られた脳を「後天的脳」または「教育された脳」といいます。

 

本来なら先天的脳にしたがって生きているだけで健康でいられるはずなのに、それを教育された脳が邪魔をする。

 

足を組みたいと思ったら、組めばいいのです。

 

ただそれだけの話なのに、近所の整体院の先生や、テレビに出ている有名なお医者さんは、こういった体の細かな体の変化を見ず、足を組んでいるという現象だけを見ているから、「足を組むと体が歪んでしまう」といってしまうわけ。

 

さらに、「足を組みたければ、いつも組んでいるのとは逆の足でも組めば体の歪みが取れる」というわけ。

 

足を組んではいけないというのは何の根拠や証拠もなく、見た目だけ、うわべだけを見て言っているだけ。

 

反対側の足で組めば、呼吸はさらに入りづらくなり、体のあらゆる関節がさらに硬くなる事実を見ていない。

 

適当にイメージだけで言っているだけ。そのおかげで誤った常識が世間に広がっちゃっている。

 

それを信じている一般の方も健康を害してしまい迷惑を被っているし、足を組んだ方がいいですよと言っている我々も変態あつかいをされて迷惑を被っている。

 

常識を覆すことってとっても大変なのです。

 

そして、足を組む方法は整体院やカイロプラクティック院などで、優良なお店を見つける方法にも使えます。体の歪みを正しますとうたっているお店で本当に体の歪みが取れているのか足を組んで確かめてみればいい。

 

当然、施術前は足を組んで座った方が呼吸は深く入り、首も左右動かしやすくなります。それが、施術後も足を組んだ方が呼吸は深く入り、首も左右に動かしやく、何も変わっていなかったら、それは骨盤の歪み体の歪みが取れていないという証拠。

 

もし、足を組まないで座っても、足を組んだ時のように呼吸が深く入り、頭が左右に動かしやすくなったら、その整体院やカイロプラクティック院は骨盤の歪み、体の歪みをきれいに取れている証拠となります。

 

このように優良店を探してみるのがいいと思います。ちなみに当院での施術後も、足を組まない方が呼吸は深く入り、首も左右に動かしやすくなります。

 

ですので、今まで足を組む癖があった人も、自然と足を組まないようになります。本能が感じる通り、足を組みたくない時は組まなければいいだけ。

 

また足を組んだ方が楽だと感じた時は体が歪んでいるので、当院へ来ていただく目安となります。

 

⑥第一頸椎のズレを取ると突然体の代謝が始まる

第一頸椎のズレを取ると、呼吸が深く出来るようになったり、全ての筋肉や関節が柔らかくなって表面上では劇的な変化が起きますが、実は体の中でも劇的な変化が起こっています。

 

それは、血液やリンパの流れなどが急激に良くなり、体全体の代謝が始まります。 血液やリンパの流れも神経が支配しています。

 

自律神経のバランスが悪く副交感神経優位の状態になっていれば、血管やリンパ管も細くなり、その中を流れる血液やリンパも流れが悪くなります。

 

しかし、第一頸椎のズレを取って、止まっていた自律神経が100%流れだすと、血管やリンパ管は大きく広がり、血液やリンパが大量に流れだすのです。

 

そして代謝が始まる。それはせき止められていたダムの水が栓を抜くことによって一気に流れるようなもの。

 

神経が一気に流れだすのと同時に、血液やリンパも一気に流れだす。代謝が始まると体は温かくなってきます。

 

もしくは温かくなるという表現ではもの足りないかもしれません。代謝が始まると体は熱を持ってきます。

 

この時に枕の高さを合わせて寝かせてあげることが重要。なぜなら体を修復するのは寝ている時だから。第一頸椎のズレを取って寝ると、体の上の方からだんだん体が温まってきます。

 

首から、胴体、足から足のつま先へと。そして、しばらくすると温まるというよりも体全体が熱を持ちます。汗がどんどん流れて、サウナにでも入っているかのように。

 

この熱を持つとういうのは体を体が修復してくれている証拠。風邪を引いた時でも、骨折した時でも、熱を出して体が体を修復してくれる。

 

冷え性で、普段は寝ているだけでは汗をかかないという人も熱くて汗をかきます。

 

それだけ第一頸椎のズレを取ると体を修復しようと熱も持つのです。

 

さらに、体が熱くなるのと同時に、体の悪い部分が痛くなってきます。それは、体の悪い部分の筋肉や骨が正常な位置へと戻ろうとするから。

 

神経が100%流れれば筋肉や骨はDNAの設計図に書かれた通りの正しい場所に戻っていく、だから体の悪い所が痛くなってくるのです。

 

人によっては、今まで痛いと思ったことがない所が痛くなることもあります。

 

しかし、よく思い出して考えてみると、「中学生の時に陸上で痛めた足首が痛くなった」とか、「昔交通事故で痛めた腕が痛くなった」とか、そういば!ということを思い出すようです。

 

このように人間の体は体を修復する時に熱と痛みを出して修復してきます。

 

そして、4~8時間ほど寝ていると体の熱が体の上の方から引き、それにつれて体の痛みも引いてくるのです。

 

この体の代謝は熱さや痛みの度合いは違いますが、枕の高さを1mmの狂いもなくピッタリと合わせて寝ていると毎晩必ず起こっています。

 

毎晩、枕の高さを合わせて寝れば、代謝が良くなり体が修復されて健康を保てるということ。

 

次のページ

目次へ戻る